ピザ窯作り
震災復興のピザ窯(石釜)
ピザ窯の作り光景(自己流)
2011.4月ピザ窯作りの様子です。
3日間かけて”ピザ窯”を作りました。地震の被害で、当店の”益子焼き陶芸の登り窯””穴窯”が全壊し復旧作業をしておりました。その際に”森のレストラン”で”ピザ窯”を作り、美味しい薪焼きピッツアを作ってみよう!・・・ということで、陶芸教室よこやま、窯元よこやま、森のレストランのシェフたちで協力し合い、ピザ窯を作り上げました!
もちろん設計図も何もない”行き当たりバッタリ!?”の作業。陶芸の土を目の前にしてから思いのままに作る!美味しい野菜、食材を目にして一番美味しい調理方法で調理する・・・。そんな現場主義者たちが作り上げました。窯作りは素人ですが、見た目はさておき、まあまあ、なんとか上手くいきました。ピザの焼き上がりは最高です!!
ご家庭で楽しまれるなら、このような手法でも結構できるものですよ♪
地面にコンクリート(鉄筋入り)で土台を作ります。こちらは専門プロにおまかせしちゃいました。大谷石をうまいこと、セメントを目地にして重ねていきました。水平を図りながら慎重に・・・とは1段まで。結局、「進まないから適当に重ねていけ~」という調子で、おおよそ・・・がここらかすでに始まってしまいました。
↑大谷石は、どれくらいのサイズの窯が作りたいか・・・ということで大きさを決めました。そこにレンガを並べ・・・。「幅はどれくらいだ!?」「奥行きはどうする!?」・・・・「違うじゃん」「ココはこうすっぺ!」など言いながら<途中かなり内輪モメになりましたが・・>ピザ窯完成を目標に話し合いました。
↑今回のレンガはすべて、地震で悲しくも崩れてしまったリサイクルレンガとでも言いましょうか・・その子たちを使って作りました。復活THE益子の窯!陶芸の窯がピザ窯に変身!! もちろん、陶芸の窯も修復して使用しておりますのでご安心を♪このレンガの窯は全壊ですが・・。耐火モルタルにセメントを3/1ほどまぜてレンガを重ねました。
↑20年開かずの間だった場所地震後大掃除した、耐火モルタルにセメントを3/1ほどまぜてレンガを重ねました。セメントを混ぜるかどうかは定かではありませんが、既に完成していた”ピザ窯1号”は地震で無事であったため、同じ感じでセメントを使いました。
↑横壁が完成しから、裏面壁を作ります。両方サイド、裏面を完璧に重ねました。その後、レンガをのせて・・・ハタマタ「こんな感じでどうだ?」「いいのか?」
↑段ボールでアーチ用の型紙?支え?を作りました。こちらはちょっと失敗ぎみ。木で作ることをお勧めします屋根部分は木製アーチで決まるといっても過言ではありません。屋根部分(アーチ部分)のレンガをのせていくと、重みで沈んでしまいます・・・。今回は何とか頑張りましたが・・・。
↑底の床、横壁、後ろの壁を段階良く積んでいきます。ある程度いったところで、「そろそろ入口をつくっちゃわない!?」とせっかち隊長が発言。「そうだな!」「そうだな!」とみんなが合図地。普通のレンガとセリレンガ(斜めにカットされているレンガ)を組み合わせて入口を重ねます。レンガで落ちないように支えながら・・・。
↑このへんではかなり・・・心配でした。落ちちゃうんじゃない・・ということで・・・。
↑このへんまで来たらいけるかも・・・と思いました。レンガ1個分は余計に入れちゃう・・・的です。
↑入口の部分はかなり難しいです。アーチ状に木型を作ってレンガをのせていく方法がおすすめです。
↑どうにかこうにか・・・こんな感じで、最後のレンガ3個分は、きつくて入らないんじゃない・・・というくらいきついところから、ハンマーを使い、徐々に、徐々に、丁寧に・・・半ばムリヤリ?はめていきました。落ちないのか?・・・と心配していましたが、こうすると意外としっかり落ちないものです。私的にはバッチリ!と思います。
↑前面はこんな感じです。入口のアーチの周り(上部分)は、レンガを丁寧にカットして、裏面の壁と合わせました。レンガはサンダーを利用しカット。サンダー使用の際にはお気を付けください。メガネも忘れずに。くれぐれもケガに注意です
↑アーチの土台(段ボールでないほうがオススメですが)の上に、レンガを並べて、またまた検討中。こんな感じやってみっか!?という感じで、積み重ねていきます。
↑アーチの部分を積み重ね、煙突を立てました。こちらは前方に立ててみました。ホームセンターで購入した土管です。この窯には煙突が小さく、後日、煙突を太いものに変えました。
↑煙突周辺、レンガの重ねた隙間にモルタル&セメントを丁寧に埋め込みました。「しっかり保ってくれよ!」と話しながら・・・。そして、窯の周りに土を塗って完成です。- 写真にはありませんが、ピザを焼く内面は、ホームセンターで販売している”アサヒキャスター”という材料を塗りました。セメントのような感じですが、乾くと石のような強度になるそうで火にも問題ありません。
今回の窯作りで良かった点→思いの他、良くできました。ピザの焼き上がりは満足です。良かった点は、自分たちの力で作り上げた事による達成感を皆で味わえる。もちろんピザが焼き上がり、食べる際にも満足感に満たされます。思い出、反省とともに・・。煙突場所、バランスもちょうど良かったです。
今回の窯作りで反省点→ピザの焼き上がりは大満足です。・・・が、入口開口部分が大きいようです。高さがもっと低ければ、窯焼きの際に熱くない、薪の燃焼料が少なくてすむ(空気が入る分、天井が高い分、熱効率が悪い)→開口部分、高さが低ければ、より少ない薪で同じ温度が保てると感じました。今後修正するか検討中です。床の下に空気穴を作りましたが、こちらはピザ窯にはなくても大丈夫かと思います。陶芸の窯の場合、1300度近くまで温度を上げるため重宝していましたが、使用しておりません。
当店で行った作業手順
1,コンクリートで土台を作る(水平に)
2,大谷石でピザ窯の土台を作る。(当店では廃材があったのでこの石を再利用しました)
3,奥行き、幅、ピザ窯の炉内のサイズを決める
4,実際にレンガを並べてみて、床、手前、両サイド、裏壁を検討してみた。
<薪を入れて調理するので、横幅がないと、ピザが焦げますのでできれば広い方がベスト>
5,検討したレンガを外し、床部分をモルタルを付けならべていく。
現在、この窯は年に2回開催される森×ARTで活躍してます。窯焼きピッツァ焼きたては最高です!ぜひ食べに来てください。
- 入り口が大きすぎたので、鉄筋屋さんにカバーを作っていただきました!
店舗情報
店舗:益子 森のレストラン店内:森の中にひっそりと佇む、隠れ家的一軒家カフェ(森のレストラン店内) | ランチ:益子焼き陶器のワンプレートランチ。ドリンクバー。実(ランチメニュー) |
ドリンク:益子焼のカップでお楽しみください(森のドリンクバー) | スイーツ:季節で替わる、森の自家製スイーツ。(森のスイーツ) |
店舗 | 益子 森のレストラン(益子の茶屋3号店) | ||
住所 | 〒321-4217栃木県芳賀郡益子町益子4037 | ||
TEL | 0285-70-2223(ご予約・お問い合わせ) ↑電話をかける(営業時間11:00〜16:00)※ラストオーダー15:30 ※ランチ混雑時は電話に出られない場合がございます。 | ||
Open | (営業時間11:00〜16:30) ご利用時間について:混雑時、ゴールデンウィーク中は120分以内のご利用とさせていただいておりますので、ご了承くださいませ。 | ||
定休日 | 水・木・金曜日を定休日とさせていただきます。祝日や都合により移動になる場合もございますので、詳しくは店舗までお電話でお問い合わせください。年末年始の休業有。
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駐車場 | 益子森のレストランは駐車場40台完備です。 道が狭いためバスは入れません。普通車は入れますので駐車場をご利用ください。 バスでご来店のお客様は、陶芸ろくろ教室Pにも駐車していただいて大丈夫です。(バスは要予約)徒歩5分ほどで、森のレストランまで行けます。途中の景色が良いのでお散歩コースとしてもおすすめです。 | ||
アクセス | アクセスマップをご覧ください。道が狭いため、益子中学校方面よりご来店くださいませ。益子中学校、陶芸教室、益子の茶屋を直進500Mとなります。 | ||
ご予約 | ご予約は11:30迄のご来店でお受けしております。(11:30以降はご来店順) ※ゴールデンウィーク、お盆期間、混雑時など、ご予約がお受けできない場合もございますので、詳しくはショップまでお問い合わせください。 | ||
その他 | 階段がありますので、車椅子では店内にご来店できません。全席禁煙となります。 |
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