8つのくぼみのあるお皿 とんかつ皿 益子焼 オーダーメイド品
8つのくぼみのあるお皿ということでオーダーメイドのご相談をいただきました。お皿のデザインは全てお客様がお考えくださり、そのおかげでスムーズに制作に入れました。くぼみの部分にはいろいろな種類のソースなどが盛り付けでき、中央に美味しそうなとんかつ。素晴らしいお皿に焼き上げ出来ました。「くらはし胡蝶庵」インスタグラム@kurahashikochoan。2025年7月12日にオープン予定です。
中央のとんかつがとっても美味しそう。
色合いは「炭化焼無地」。黒一色ではなく、くぼみの部分に3箇所ほどぼかしを入れて焼き上げました。
全体に平らめなお皿です。
くぼみの深さも十分にあり、ソースなどにも対応。
裏面は三つ足になっており、お皿が反らないよう、粘土を下に引き、窯焼き時にも粘土を下に引き反り返らないように焼き上げました。
↓制作工程の一部
原型の石膏型作りをします。お客様のデザイン通りにプラバンをカットし、それに合わせて土手のような物を作ります。プラバンを取り外し、くぼみの部分を深さに注意しながら彫り出します。
すべて彫り終えました。
石膏を流していきます。この瞬間が一番緊張します。失敗したら、今までの時間が無駄になってしまうからです…。慎重に流し込みます。
石膏が固まりました。ここからサンドペーパーなどを使って表面を磨いていきます。なんとか良い感じに出来ましたが、お皿を1枚作るまでは分かりません。
板状の粘土をデザインにカットして、1枚押しあててみました。すぐに足も2つ貼り付けします。
乾燥したらひっくり返し、平らな部分が反らないよう、粘土を下にいれました。このままビニールで覆い、ゆっくり乾燥させます。
釉薬をエアーガンで吹き付け、いよいよ窯詰めです。制作時と同様に、反らないよう下に粘土(道具土)を入れました。大きいのが2つ。小さいのが3つくぼみの部分の下に入れました。
こんな感じに、浮かせたい部分に道具土をひきました。
完成品に、お客様がお店のお料理を盛り付けして、お写真をお送りくださいました。本当に美味しそうなお料理の数々。シンプルな「炭化焼無地」が、メインのとんかつを引き立たせています。いろいろなソースなどをつけて楽しみたいです。