益子焼窯元よこやま

益子焼の製造工程(窯元よこやま編)

益子焼の製造工程(窯元よこやま編)

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・益子焼の製造工程(窯元よこやま編)やきもののできるまで

・益子焼の歴史について学ぼう

・益子焼の陶土について学ぼう(採掘現場を見てみよう)

・益子焼Q&A

・陶器リサイクルへの取り組み

 

 

陶土の仕込み

・陶土の仕込み・・・・制作前の段階として「陶土仕込み」がある。単一種類で使ったり、数種類をブレンドして使用。陶土配合は作品により異なる。土は、水分量を調整して空気を抜くように土練り作業を行う。手練りで空気を抜く場合、練り上げ途中の土の状態が菊模様に見えることから「菊練り」とも呼ばれる。大量の土練りは「土練機」という機会を使用。少量の場合には手で土練りする。土練り 菊練り 窯元よこやま

益子焼の陶土について

益子焼窯元よこやまでは、益子陶器組合で製造精製された、「益子産出の陶土」を主に使用。益子産の陶土は製造方法により「水簸土」「絞り土」などに分類されている。益子産の陶土は、粗目な砂化のある特徴があり、素朴で温かみのある落ち着いた柔らかい味わいの風合いを醸し出す特徴がある。

↓ 成形 ロクロ成形・タタラ成形・手びねり成形

窯元よこやでは、電動ろくろを使った「ろくろ成型」。粘土の塊から作る「手びねり成型」陶土を板上に延ばして成型していく「タタラ成型」などを行っている。

・ろくろ成型

・タタラ成型

・てびねり成型

※石膏型を利用した「石膏型自動成形」「石膏型流し込み」技法もあるが、当窯元では手作り少量生産であり行っていない。益子焼 できるまで やきもの 成形 ろくろ

↓ 成形2 高台削り作業

電動ろくろで作ったものは、「高台」部分を削り出す。作った器をロクロ台の中心に置き、「削りカンナ」などと呼ばれる道具を使って削る。

削り作業の目的としては、厚みや重さを調整、形を整えていくことである。

益子焼 できるまで 作業

↓ 成形3 部品付け加工や穴あけ加工

削り作業を終えた器は、種類によっては部品(パーツ)を付けたり、穴あけ加工などをする。その場合、陶土に水分がある状態で作業でする。マグカップ、ティーカップ、スープカップなどの「取っ手」「ハンドル」を付けたり、「ランプシェード」「植木鉢」などの穴あけ作業、表面を削る「しのぎ手」の作業もこの段階で行う。益子焼の歴史 しのぎ 工程

↓ 白化粧土によるベース色付け

成形が終えた器は、白化粧土ケショウド(白色の陶土を配合したもの)などを器に塗り、白色にする方法もある。器を白い色合いにしたい場合にする場合が多い。

窯元よこやまの黒褐色の器は、白化粧土を器に塗布することにより、器の内側、表面、全面などを白くすることができます。

※茶黒褐色などの渋めな土に「白化粧土」を塗り、白い明るい器を作る目的として使われることが多い。渋い土ときれいな白化粧土の調和も美しい。絵付け 益子焼

↓ 絵付け・色化粧土による絵付け

窯元よこやまでは、この「半乾燥段階」で色化粧土()による絵付けを行っている。白化粧土に陶器用顔料を混ぜ絵の具を作っている。「窯元よこやま」の炭化焼成シリーズ「花水木」「桜」「刷毛目」模様など。スポイド(道具)を使用して描く「イッチン技法」などもこの段階。

 

※尚、絵付けの段階は作品により様々で「半乾燥段階」「素焼き後」「本焼成後」など様々である。やきもののできるまで 絵付け 窯元よこやま

↓ 乾燥

絵付けまで完了した器は、乾燥段階に進が、急な感想はヒビ割れなどの原因となるため、日陰の工房で1週間程度は休ませておく。水分が徐々に抜け、自然に乾燥されてきた頃合いをみて本乾燥に入る。

本乾燥は、日向に器を天日干しする(又はあたたかい乾燥場に置く)。器の中心まで完全に水分を抜くため、本乾燥は十分にする必要がある。

↓ 釉薬がけ (素焼き編)釉薬シリーズ

本乾燥された器は、素焼き焼成作業へ進む。約700度の温度で窯で焼成。

素焼きする意味・・・釉薬掛けをする際に液体状釉薬に浸す。浸して釉薬がけする場合には、乾燥しただけの器では崩れてしまいます。液体に浸す釉薬がけ方法の場合には、素焼素地(乾燥した器を700度前後で焼成したもの)に塗布することにより、崩れるのを防ぎ作業性が良くなる。釉がけ やきもののできるまで 益子焼

↓ 釉薬がけ (生がけ編)焼き締めシリーズ

本乾燥された器は、釉薬がけ作業へ進む。

器の表面に釉薬を施す。窯元よこやまでは、釉薬を霧状に噴霧して器全体に塗布する。釉薬 益子焼のできるまで

 

↓ 窯詰め

釉薬がけ後の器は、窯に並べて焼く準備をしていく。釉薬がけした器は、高さごとに「窯詰め」窯の中に棚を組み、並べていく。火の通りを考えながら熟練陶工が並べてい。窯詰め 窯入れ 益子焼 できるまで

↓ 窯焚き

約30時間かけて焼成。窯元よこやまの炭化シリーズは、大きなガス窯で焼かれる。1250度までゆっくり時間をかけ温度を上げていく。最終温度に達した後、一定温度で薪を窯の中に投入する。窯の穴をすべて塞ぎ、炉内を薪の煙で充満させる。その際に、内部の器の鉄分が反応して黒褐色の風合いに仕上がる。熟練の感覚で窯焼きされる。窯焼きの状態によって器の焼き色が変わる重要な作業。

 

↓ 窯出し

焼きあがった窯は2日間ほどかけゆっくりと自然冷却される。窯の扉をあける時間は最大の楽しみであり不安でもある。力を注いできた器が想像どおりに、いやそれ以上の出来栄えの際には嬉しいものである。窯出し 益子焼 できるまで やきもの

↓ 出荷の準備(検品と高台研磨)

ひとつひとつ窯出しされたものは、焼成による突起物、ヒビなどないか確認検品する。検品された器は、食卓テーブルなどにキズがつかないよう丁寧に研磨する。

後、販売店舗やお客様の手元に届くことになる。

益子焼窯元よこやまより

上記に掲載した内容は、窯元よこやまの「炭化焼成シリーズ」の作業工程である。

陶器製造の場合、制作手順や焼成温度など作家によって変わる。

 

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